2011年12月13日火曜日

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2011年12月5日月曜日

龍谷大学の授業に参加させて頂きました。

ロケット探偵団では、絵を描いたりするワークショップを開催して遊んでいます。
上手に書くとか、丁寧に書くとかではなくて、楽しそうなことを発見して、楽しく絵を描いていたら、表現になっている!かも。と、いうのが私たちのワークショップなんです。
しかし、今回、大マジメに、表現についてお話させていただく機会を頂きました。

瀬田にある龍谷大学へ行って来ました。
JR瀬田駅を降りると、鮮やかなだいだい色のバスに乗り、琵琶湖を背にして出発します。大きなショッピングセンターを通り越し、西へ東へ車がビュンビュン走る名神高速道路を見下ろすように渡って山の中に入って行きます。林を抜けると、新しくきれいで清潔感のある建物が並ぶキャンパスに到着します。
バスに乗っている10分程度の時間の中でもこれだけの景色の変化を楽しんで、すっかり写真を取るときの気分にさせられました。
何を隠そう、授業のテーマは『写真』です。

「風景をカメラで切り取るのだけど、そこに自分の気持を写す」という難しい課題でした。
つまり、同じ風景を見ても、人によって感じることが違うということです。
例えば、輝く夕日を見た時に、ただ、キレイと思う人もいれば、別れた恋人を思い出して悲しい気持ちになる人もいるかもしれない。

学生さんが学校内の風景を見て、ひとりひとりが感じたことを写真で表現するために、どんな角度で、どんな構図で、主役を活かすために、どんな脇役が必要か考えて写真をとって頂きました。

学生さんの写真の中から名作を選びました。
(どれもこれもいい写真で、選ぶのは本当に迷いました。順番は特に関係ありません。)



『斜陽』

携帯電話を一人でいくつも持つような時代になりまして、公衆電話は写真のモデルに転職しました。
もはや、カメラを持たない者には存在すら見えませんね。
今回、公衆電話をモデルに起用した写真はいくつかあったけれど、そのことに気づいた感性はさすが!
中でも、アクリルのドアノブの形と、木の枝の形を対比させたり、別の木を映り込ませたり、見所が多いこの写真をチョイスしました。




『冬の訪れ』

カメラは空を写すために発明された。と、誰かが言っているのではないかというほど、空と写真は相性がいいと思う。
季節はここからここまでが秋とか、今日から冬っていうことはなくて、気づいたら冬だったり、まだ秋だったりするわけですが、
寒がりの人はダウンジャケットを着込んで寒いって言うし、そうじゃない人はカーディガンを一枚羽織ってスタスタ歩くような、そんな曖昧な温度や湿度を感じるような写真も今回たくさんありました。
写真から温度や、音、時間の経過みたいな視覚以外で知覚するものが感じられる写真は、やっぱりいいね。
今回は、まるでピンホールカメラで長時間露光したようなこの写真をご紹介します。




『足元の秋』

ジャリ、ジャリッと道を歩いていて、なおかつ下を向いて歩いているわけですが、お金が落ちていないかな。とか、そういう営利目的なことを考えているわけではなくて、、何気なく、ふと、下を見てしまった。というような雰囲気ですね。
ビデオカメラを首から下げていると、間違ってスイッチが入ったままでよくこんな画像が撮れるのですが、もちろん、それとは違う。
何か感じるものがあって、脳みそが考えるより先に、でも、何の気なしに見てしまう、その行動ってたまらなくかわいいと思うのです。
(我が家の猫は、四六時中そんな事をしていますよ)
最近では写真は静止画とか言われますが、いろんな動き(心が動いたとか含む)を感じるこの写真をピックアップ!


以下は最後の最後まで悩んだ作品です。


ここで紹介しきれなかった作品も、全て、撮影者の目線を感じる事ができる写真でした。